仏教では発願(ほつがん・願をおこす)ということを大切にしています。
日常つかわれる偈門(げもん・お唱えごと)にも、「願わくは衆生とともに」
という言葉が必ずそえられています。
なによりも大切なのは「願い」をおこすということ。
願うことで希望が生まれ、どんな暗闇でも歩いてゆこうという意欲が芽生えます。
忘れてならないのは「衆生とともに」つまり、俺だけが、私だけがという、我欲を離れるということ。
「一億当たったら、なにを買おうか?」などと、我欲いっぱいの思いで宝くじを買ってしまう和尚には、
当たるはずがないということですね・・・。
平成十八年十月の『寺だより』から 祥福寺住職合掌
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