お盆には、亡き人が帰ってくると申します。 ふと、思い出しては、そばにいない寂しさを感じてしまう大切な人。 あるいはまた、けして忘れているわけではないけれども、日々の忙しさに追われ、 つい、疎遠になっていた人との心の会話。 お香を供え、姿勢を正して呼吸を整え、静かに手を合わせましょう。 目には見えなくても、耳には聞こえなくても、在りし日の姿が、声が、心にうかんでくるはずです。 平成十八年八月の『寺だより』から 祥福寺住職合掌